気管支喘息の合併症

喘息(気管支喘息)に悩む日本人は非常に多いわけですが、この病気の大きな特徴は、「呼吸が苦しい」という、生命維持活動に直接的な影響を及ぼす可能性も考えられるほど「危険な病気」であり、なおかつ「とてもつらい病気」であることでしょう。

 (気管支)喘息だけでも相当つらい病気であるにもかかわらず、この病気の罹患者は



と考えられています。というのも、この(気管支)喘息という病気は、そのほとんどがアレルギー性をともなうからです。

ですから、(気管支)喘息と同じタイプのアレルギーで発症する「アレルギー性鼻炎」や「花粉症」、さらには「アトピー性皮膚炎」、そして、その秘密を解明すればノーベル賞間違いなしとまで言われるあの「蕁麻疹(じんましん)」も、(気管支)喘息罹患者の合併症としてよく知られているのです。

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運動によって

これはアレルギーとは少々違う観点にはなりますが、しかしやはり(気管支)喘息罹患者には潜在的につきまとうのが「運動誘発性喘息」と呼ばれる喘息症状です。

これは、名前からもわかるとおり、運動することで喘息症状が誘発されるというタイプの喘息で、その発生までのプロセスには必ず「運動」がかかわっているというのが大きな特徴です。

運動誘発性喘息の場合、運動直後に発症する場合と、運動後6時間以上経過してから発症する場合とがあります。

前者の場合問題なく「運動誘発性喘息」と判断されますが、後者の場合、やや大きいタイムラグがあるため、正しく診断されないケースもあります。

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喘息と肺気腫の違いについて

喘息と別の病気とが間違われてしまうことも実はけっこうあります。その代表的ともいえるのが、



です。咳や痰がでるという点でこの両者が非常に似通っているということがまずはその間違いの原因になっているといえるでしょう。

そしてまた、これらの病気に関しては、実はお医者さんもはっきりとその違いを認識できないケースが、特にその昔は多かったといわれています。

なぜかというと、かつては喘息にしろ肺気腫にしろ、「レントゲン撮影」でしか検査をしなかったからです。

どちらも「気道の狭窄(きょうさく)」と「気道ならびに気管支の炎症」をともなう病気ですから、レントゲン撮影によって映し出される画像が、どちらもとても似通っているのです。

まずは、罹患原因が大きく異なるといえます。喘息の場合、ダニやペットなどによる原因が指摘されることが多く、いわゆる「アレルギー」をともなった病気であると考えられています。

これに対し、肺気腫のほうが、主に喫煙が原因になると考えられています。どちらも「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった呼吸音の「喘鳴(ぜんめい)」を発するのが特徴になります。

また、予後に関してもこの両者は大きく異なります。喘息の場合は、まあ一般的には完治に時間がかかると考えられており、中には完治できないタイプの喘息もまれにあるようです。

しかし、適正な治療を行うことができれば、基本的には完治可能な病気であると考えられています。

これに対し、肺気腫のほうは、基本的には完治不可能な病気であると考えられています

しかし実際には、治療と生活習慣の見直しによって、健常者にほぼ近い状態まで改善させることはできるようになってきています

あとは、運動時の呼吸に関して、この両者では反応が異なるということにもなります。

発作が出ているときには、喘息も肺気腫もどちらも苦しいですが、しかし発作が出ていないときに関しては、喘息の場合軽度な運動をしても呼吸に影響をおよぼすことはほぼありません。

しかし肺気腫に関しては、比較的軽度な運動でも、息切れや喘鳴などを発症することが多く、呼吸が苦しく感じられることが多いです。

ちなみに、激しい運動をすると、喘息でも肺気腫と同様の症状が出ることもあります。

どちらも似ていますが、



という点も注目されます。肺気腫のほうが喘息にくらべて、肺がんの発症リスクが高まるとされます。

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喘息と肺がんの違いについて

おそらく、喘息と肺がんを同じものであると考える人はまずいないと思います。もちろん、喘息と肺がんとはまったくの別物であり、病気の全体像のイメージとしては、共通する部分はまったくありません。ただ、



であり、喘息の患者さんがしばしば、「これだけ治療を続けても喘息が改善しないのだから、これはもしかしたら単なる喘息ではなく、私は実は肺がんなのではないだろうか・・・」などというあらぬ妄想に取りつかれてしまうといった事態も耳にします。

ということで、ここでは喘息と肺がんの違いについて、明確にその差異を示していきたいと思います。

だいたいにおいて、「肺がん」という病気は、喘息と同じく「咳が長く続く」という症状がメインになります。ですから、一番怖いパターンとしては、特に持病として喘息がある患者さんが、



などと考えてしまったために、その検査を怠ってしまったというケースです。その結果、肺がんは知らない間に末期症状まで進行していた・・・というケースです。

そういう事態に陥らないためにも、多少なりともいつもの発作との差異を感じたら、すぐに検査していただきたいという思いは強いです。

確かに症状という意味では似ている部分が多いといえますが、しかしこの両者は厳密にいうと多少なりとも違いがあります。

たとえば肺がんの症状では、「咳や痰」という部分は喘息と同じですが、その後、その痰に強い粘り気をともなうようになります。これがのどに絡みつきやすくなるという特徴があります。

そしてその症状が続くと、今度は痰に血が混じるようになったりします

もちろん喘息でも痰に血が混じるようになることがありますが、しかし、血が混じるタイミングが異なるのです。

喘息の場合は、激しい発作によって、のどの一部の毛細血管が損傷することで、痰に血が混じりますが、肺がんの場合、喘息のような激しいせき込みがなくても血が混じるようになります。

そして、その後さらに、発熱や胸の痛みをともなうようになり、さらに言いようのない息苦しさをともなうようになります。

さらに食欲の低下や倦怠感、顔のむくみなどといった症状が顕著になります。

ほかにも、前日にたくさんしゃべってのどをつかったとか、ここ数日咳が出ているというわけではないのに、声がかれるようになったという人は、肺がんの初期症状である可能性がありますので、これに関しては注意が必要になります。

 

 

 

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