喘息の治療〜吸引薬と吸入器


喘息の治療で非常に有効であるとされるのが、いわゆる「吸引薬」です。吸引薬のメリットは、まずは発作の際に即効性がある、あるいは発作の予防ができる、また、どこにでも携帯でき、いつでもつかえるといった利便性、機能性、効能など、やはりどれをとっても喘息ではメリットが大きいといえるはずです。しかし、ひとつ問題になることがあります。

日本国内の病院で処方してもらった吸引薬であれば、基本的には保険適用の吸引薬になると思いますが、保険が適用されているとはいえ、これが

けっこう値段的に高くついてしまう

ことがあります。喘息の発作が重篤な患者さんである場合、半月も持たずに1本分をつかい果たしてしまうのではないでしょうか。そこで、少しでも安く吸引薬を吸引したいという発想に至るのはそれほど不思議なことではありません。そして、そのようなときに有効なのが、「吸入器」です。

喘息をお持ちの患者さんであれば、おそらく一度は病院で吸入器を利用した吸入治療というのを経験されたことがあると思いますが、さすがに病院のような完全な吸入器ではないにしても、家庭用の吸入器があれば、吸引薬を自宅にいながら吸入することができます。今のように優れた吸引薬が出回っていなかった時代には、むしろ吸入器は人気があったと思います。

ただ、吸入器を利用する場合でも、やはりデメリットがあります。まずは、初期投資が必要になるという点です。確かに、一度吸入器を購入してしまえば、ほとんどがかなりの長期間の治療が必要になる喘息患者さんにとっては金銭面で多少なりとも助かるというのは事実ですが、しかし、初期投資はそれなりの額が必要になることになります。とはいえ、安い吸入器はかなり安くなっていますので、そういった吸入器でもよいという患者さんであれば、初期投資に関してはそれほど気にする必要はないかもしれません。

しかしやはりなんといっても、外出時の発作には対応できないという不便さがあります。吸入器をそのまま持ち運ぶわけにはいかないですから、やはり

外出時には1本吸引薬を用意しておきたいものです

また、吸入器による吸入治療に関しても、吸引薬と同様、「予防」の効果を見込むことができますので、この点は安心できます。ですから、初期投資を惜しまず、外出時向けの吸引薬を1本用意するという前提で、吸入器の購入は大きなメリットがあるといえるでしょう。そのあたりをどう判断するかが吸入器購入のポイントになります。

喘息治療には吸入薬の効果が絶大


喘息の治療は非常に難しく、病気を治したい患者さんにしても、完治を目指したいお医者さんにしても、喘息というのは「とても悩ましい病気」であるといえます。残念ながら、喘息を完治させるための特効薬というのは

現在のところ存在しない

といっても過言ではないでしょう。ですから、喘息を発症してしまったら、無理に早期完治させようとして気持ち的にあせってしまうのではなく、「喘息と上手に付き合う」といった柔軟な考え方が意外と望ましいことであるのではないかという印象もあります。そして、そのための薬としてとにかく有効なのが、「ステロイド吸入薬(吸引薬)」です。

喘息発作に関するガイドラインにも、治療ならびに予防の観点では「ステロイド吸入薬」を中心とした投薬治療がもっとも効果的であるということが明記されているため、喘息の患者さんには、一定以上の症状がみられる患者さんには、積極的にステロイド吸入薬の使用をすすめることになります。ステロイド吸入薬に関しては、種類も豊富ですし、また喘息自体も症状はかなり豊富ですから、その人の症状にもっとも合致した吸入薬を使用することになります。

吸入薬のタイプは、エアゾールタイプのものとパウダータイプのものが主流ですが、病院では液体状の吸入薬を専用の吸入器に入れてつかうタイプのものもあります。また、液体状のタイプのものは、家庭用の吸入器にもつかうことができるので、そのタイプのものが合うという人にとっては便利です。値段的にも、タイプや種類によってけっこうバラつきがあるというのが実際のところですが、やはり値段よりも症状と合致しているということが重要ですので、そのあたりの兼ね合いは、お医者さんとよく相談して・・・ということになります。

吸入薬は、ステロイド系のものが多いので、使用後には口の中にその成分が残らないように、軽く口をすすぐ、うがいをするなどといった対処が必要になります。また、使用にまつわる何らかのトラブルが起こってしまったという場合には、速やかに医師に相談することが大切です。

一般的に、ステロイド吸入薬の使用は、定期的かつ継続的にしなければなりません。休んでしまうと、せっかく改善してきた症状が再び悪化してしまう可能性が高まりますし、また、予防の効果も小さくなってしまうおそれがあります。ですから、吸入薬を使用する人は、調子がよいときでもできるだけ休まず利用することが大切であるといえます。

喘息治療の吸入薬〜メプチン


喘息治療用の吸入薬は数多く出回っており、症状に合致しているという条件でどれも画期的な効果が認められています。それだけに、どれも多くの病院で使用されています。

中でも代表的な吸入薬である「メプチン」も、当然多くの病院で処方される薬です。ただし、この薬はけっこう使用が難しいとされている薬であり、禁忌される事項も少なくない薬ですので、これは喘息患者さん全体にいえることですが、吸入薬を処方される前に、既往歴や治療中の病気などをしっかりと説明しておく必要があります。今回は、吸入薬メプチンの使用上の注意に関して説明したいと思います。

現在病気でカテコールアミンを服用しているという患者さんは、メプチンを服用することができませんので、まずはこの点に注意が必要になります。カテコールアミンとは、「アドレナリン」、「イソプロテレノール」、「ドーパミン」など、美容や精神神経系の薬を服用している患者さんには注意が必要になります。ちなみに、これらの病気以外の病気の治療中にも注意すべき病気があります。それらの病気とは、「甲状腺機能亢進(こうしん)症」、「高血圧症」、「心疾患」、「糖尿病」、「緑内障」、「前立腺肥大症」などが挙げられます。ですから、上記の病気の治療をされているという患者さんは、禁忌ではないものの、注意が必要になりますので、よく覚えておいてください。

また、喘息という病気は、一般的にはかなり長期的な治療が必要になることが多いですが、吸引薬メプチンに関しては、長期的な使用に際してもいろいろと気を付けていただきたいことがあります。たとえば、不安、幻覚、妄想などをともなった神経症状が出る可能性も考えられます。ですから万一そういった症状を自覚したとしたら、すぐにメプチンを処方したお医者さんにそのことを知らせ、相談してください。また、妊婦さんの使用に際しても、注意が必要になります。

また、副作用に関しても注意すべき点があります。特に、

血清カリウムの低下

かなり重篤な症状を呈する可能性もある副作用ですので、使用には注意していただきたいと思います。ほかにも呼吸困難や血管の浮腫、また、じんましんをともなったアナフィラキシー症状を発症することもまれにありますので、使用には慎重を期していただきたいと思います。とはいえ、非常に優れた薬であることは間違いありませんので、ご自身の喘息以外の症状についてはしっかりと申告して、処方してもらっていただきたいと思います。

喘息治療吸入薬が効かないとき


喘息治療の方法としてもっとも有効であるとされるのが、主に

ステロイドを配合した吸入薬(吸引薬)

です。多くの喘息患者の方が吸入薬を用い、発作の鎮静化、もしくは発作の予防に役立てています。実際、喘息治療のガイドラインでも推奨しているのが吸入ステロイド剤ですから、基本的には喘息治療にもっとも適していると考えられるのが、吸入ステロイドということになるはずです。ところが、この吸入薬の効果がなかなか合わられないといった相談が寄せられることも、実はそんなに珍しいことではありません。

吸入ステロイド剤が喘息治療に効かないというケースは、比較的よくあることであるといわなければなりませんが、しかし、たいていの場合、そこには何らかの理由があるわけで、その理由となっている部分をしっかりとクリアしてあげることで、徐々に効果がみられるようになるケースがほとんどです。ただし、中には非常に恐ろしい可能性も考えられますので、吸入薬が効かないというケースに思い当たる喘息患者さんは、よくお読みいただきたいと思います。

吸入薬が効かない理由としてもっとも多いと考えられているのが、

吸入薬の利用から間がない

という場合です。吸入薬というのは、だいたい吸入をつづけてから2〜3日はかかるとされています。もちろん即効性がある吸入薬もありますが、一般的にはしばらく時間を置く必要があると認識すべきでしょう。場合によっては半月くらい経ってから徐々に効果が表れることもあります。

また、吸引回数が少なかったり、吸引量が足りていなかったりする場合もあります。そういう場合でも、効果がまったくないわけではありませんが、しかしちゃんとした効果が表れるのが大幅に遅れてしまいますので、吸引回数と吸引量は、決められた分だけしっかりと行っていただきたいと思います。あとは、吸入方法が正しくない場合にも、そういった不具合が生じることがあります。他にも、その吸入薬が自分の症状にはあっていない場合や、あるいは、症状があまりにも悪化してしまったために効きづらくなっているというケースがこれにあたります。

問題なのは、上記とは別の理由です。たとえば、「そもそも喘息ではなかった」という場合がこれに相当します。場合によっては、もっと重篤な病気を発症している可能性がありますので、この場合には注意が必要です。そのためにも、不安がある場合には検査をしてもらっていただきたいと思います。


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