昔から存在している喘息


科学技術は大きく進化を遂げ、それにともないもちろん医学の分野でも大きな進化を遂げていることはおそらくみなさんもすでにご存知のとおりだと思いますが、しかし残念ながら、昔からある病気の原因や治療法が未だ解明されない、あるいは、原因は解明されても明確な治療法は見つからないというケースも珍しくありません。

そんな中のひとつに、「喘息(気管支喘息)」という病気があります。もちろん現在でも多くの患者さんが(気管支)喘息に悩んでいますが、この「(気管支)喘息」という病気、これは昔からあった病気でした。確かに「公害病」として認定されたようなこともありましたが、そういうことではなく、もっと一般的な病気として昔から存在していました。

喘息の現状


確かに、医学の分野も日進月歩の歩みが、かつては「不治の病」などとされたいくつもの難病も、今ではそれほど恐ろしい病気と思われなくなったなどの解決を生んではきましたが、この「(気管支)喘息」という病気に関しては、今現在でも、罹患者数が大幅に減るというところまでは至っていません

実際、近年でも全国で

年間6000人もの喘息患者さんが亡くなっている

というのが現状なのです。

しかも悪いことに、喘息罹患者が年々若年化していっているという傾向も見えるようになってきています。男女とも、15歳〜30歳くらいの喘息罹患者数が増加傾向にあり、賞に気管支喘息の数も増加が顕著になっていると言います。これが近年の(気管支)喘息の現状なのです。

大人の喘息は完治するのか


かつて、喘息は子供特有の病気であると考えられてきた時代もけっこう長く続いてきましたし、また、子供が一度喘息にかかってしまうと、これが完治することはなかなか難しいとも考えられてきました。しかし最近では、子供の喘息は完治することができる場合が多くなってきているという印象が強くなってきました。ただし、そういった子供の喘息事情の改善と反比例するように、最近では、「大人の喘息」が何かと問題視されるようになってきているという印象も強くなってきているのも事実です。では、大人の喘息は、一度罹患した人がこれを完治することが果たしてできるのだろうか、というテーマで、今回はお話していきたいと思います。

お医者さんをはじめとする医療従事者に共通する見解は、

残念ながら、「大人の喘息は完治しない」

ということになるようです。もちろん、子供の喘息と同様に、正しく治療を行うことによって、健常者とほとんど変わらないくらいにまで症状を改善することができるレベルに今の医学はありますが、しかし、それでは「完治」とは言えず、あくまでも「寛解」の域を出ないのだという見解で一致を見るようです。

私たちのような素人意識では、健常者と変わらないレベルにまで回復できたのであれば、それで十分に「完治した」と判断したくなるところですが、しかし臨床反応や予後観測に対して厳しい意見と見識を持つ医療従事者からすると、これは完治とは定義しないのだそうです。なぜなら、あくまでも現状で喘息の症状が現われていないというだけであって、その後喘息が再発しないということが医学的見地において証明されない限り、喘息が完治したとは言えないからです。

たとえば肺炎の場合は、レントゲン撮影の中に不穏な影が見て取れることになりますが、その影が完全にクリアされた時点で、肺炎は完治したとみなされることになるのです。しかし大人の喘息に関していうと、そうした明確な根拠となる情報を手に入れることがあまりにも困難であると考えられるのです。それゆえ、どうしても

大人の喘息の完治を宣言することができない

というのが実際のところです。

そして実際、大人になってから一度喘息を発症してしまうと、その後何年も喘息症状が現われていなくても、何かの拍子で喘息が現われてしまうことは非常に多くなるといえるのです。そういった臨床評価からも、やはり大人の喘息が完治したと考えるのは、少々難しいことであるといえてしまうのです。


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